IELTSアカデミック・ライティング Task 1の書き方:オーバービュー・構成・主要な特徴の選び方
2026-10-26 更新
IELTS ライティング アカデミック Task 1の実践ガイド。設問の内容、7種類の図表の見分け方、4段落構成、オーバービューの書き方、データの選び方、スコアが伸び悩む原因となるミスを解説します。
アカデミックTask 1で求められること
IELTSアカデミック・ライティングのTask 1では、グラフ、表、地図、プロセス図などの視覚情報を、約20分で150語以上で説明します。主な特徴を要約し、関連する箇所では比較を行い、データを正確に報告します。意見や原因の説明は書きません。主な傾向・違い・段階を示す明確なオーバービューは、高評価の答案にもっとも重要な要素です。
Task 2の配点がTask 1の2倍なので、Task 1はライティングのバンドの3分の1を占めます。採点は、Task Achievement、Coherence and Cohesion、Lexical Resource、Grammatical Range and Accuracyの4つの評価基準で行われ、各基準が25%ずつです。Task 1のTask Achievementでは、正確なデータ、明確なオーバービュー、主要な特徴の適切な選択が評価されます。150語未満の答案はここで減点されます。公式の上限はありませんが、よく選んだ170〜200語が現実的な目安です。
7種類の図表と、それぞれの着眼点
まず図表の種類を見分けましょう。何を比較し、どの時制を使うかが種類で決まるからです。当サイトの過去問集では、ケンブリッジIELTS 10〜21のTask 1の全問題をこの種類別に分類しているので、1種類ずつ集中して練習できます。
- 棒グラフ(bar chart):カテゴリー同士を比較し、複数の年があれば年ごとの変化も比べます。最も高い棒と最も低い棒、順位が入れ替わるカテゴリーを挙げましょう。
- 折れ線グラフ(line graph):時間の経過に伴う傾向に注目します。全体の方向、ピークと最低点、線が交差する点を書き、似た動きをする線はまとめましょう。
- 円グラフ(pie chart):割合を説明します。最大と最小の部分を順位づけし、円が2つ以上あるときは、各部分がどう変化したかを比較します。
- 表(table):すべての行を順に読み上げるのではなく、最高値・最低値・意外な値を選びます。パターンのある行や列はまとめましょう。
- 複合グラフ(multiple charts):棒グラフと円グラフなど、異なる図表が2つ以上ある形式です。一方の傾向と他方の割合を結びつけるなどして関連づけ、それぞれの単位を確認しましょう。
- 地図(map):多くは同じ場所の異なる時点の地図が2枚です。north of、next to、oppositeなどの位置表現を使い、追加・撤去・置き換え・移動されたものを説明します。
- プロセス図(process diagram):自然現象または製造工程の一連の段階です。受動態と順序を表す語を使い、段階を順に説明します。比較すべき傾向はないので、オーバービューでは段階の数と最初・最後の段階を述べます。
4段落構成
ほとんどのTask 1に使える確実な構成は4段落です。試験官にとって読みやすく、20分で書くのにも向いています。
- 第1段落(イントロダクション):設問を言い換えた1〜2文。語彙と文の構造を変え、場所・期間・単位はそのまま使います。
- 第2段落(オーバービュー):主な傾向・違い・段階を示す2〜3文。細かい数値は入れません。
- 第3段落(詳細):主要な特徴の1つ目のグループを、正確な数値で裏付けます。
- 第4段落(詳細):主要な特徴の2つ目のグループを、数値と比較で示します。
オーバービューの書き方
オーバービューが答えるのは、「このデータについて読み手が最も知るべきことは何か」という1つの問いです。図表全体を見渡して、大きな流れを書きましょう。イントロダクションの直後に置く習慣がもっとも安全です。試験官がすぐに見つけられるからです。
イントロダクションが「The graph shows the percentage of households with internet access in four countries from 2000 to 2020」の折れ線グラフなら、次のようなオーバービューが適切です。Overall, internet access rose in every country, and Country A stayed the highest throughout, while Country D, which started lowest, narrowed the gap.(全体として、どの国でもインターネットの普及率は上昇し、国Aは終始最も高く、最も低い水準から始まった国Dは差を縮めた。)時間的変化のない静的な図表なら、Overall, housing was the largest expense for every age group, whereas leisure was consistently the smallest. プロセスなら、Overall, the process has five stages, beginning with the collection of raw materials and ending with packaging.
公開されているバンドディスクリプタでは、Task Achievementのバンド7に「主な傾向・違い・段階の明確なオーバービュー」が含まれ、バンド5には「明確なオーバービューがない」答案が当てはまります。
- 主な特徴を2〜3つ入れます。たいてい、最大の傾向と最大の違いです。
- 数字はほとんど使いません。数値は詳細段落に書きます。
- イントロダクションを繰り返さず、説明や評価もしません。
データの選択・グループ化・比較
20分ですべての数字を報告することはできませんし、そうすべきでもありません。全体像を伝える特徴を選びましょう。最高値と最低値、最大の変化、始点と終点、交差点などです。そのうえで、似た動きをする項目をまとめます。たとえば上昇した2つのカテゴリーと下降した2つのカテゴリーに分ければ、各詳細段落のテーマがはっきりします。
過去の年代には過去形、日付がなければ現在形、予測には未来を表す形を使います。典型的な詳細文は次のとおりです。Sales of electric cars climbed steadily from about 2 million in 2010 to 9 million in 2020, whereas petrol car sales declined slightly over the same period.
- 上昇:increase, rise, climb, grow。下降:decrease, decline, drop, fall。
- 安定と極値:remain stable, level off, reach a peak of, hit a low of, fluctuate。
- 程度と速さ:sharply, dramatically, steadily, gradually, slightly。
- 比較:higher than, twice as high as, the same as, whereas, while, by contrast。
- 概数:approximately, roughly, just over, nearly, about。
Task Achievementで伸び悩む原因になるミス
Task 1の低いスコアは、ほとんどが同じいくつかのミスから生まれます。最後の数分で確認しましょう。コンピューター版にはリアルタイムの語数カウンターはありますがスペルチェックはないので、図表からそのまま写したラベルのつづりも確認してください。
- オーバービューがない、または結論に埋もれていて主な特徴の明確な要約がない。
- 主要な特徴を選ばず、すべての数字を並べる。機械的な描写で、たいてい単なるリストのように読めます。
- 意見や原因を書く。something happened because of the economy(景気のせいで〜が起きた)のようなことはデータに書かれていないので、省きましょう。
- データの読み違い:割合と実数の混同、単位や年の間違い、カテゴリーの取り違え。書く前にタイトル、軸、凡例、単位を読みましょう。
- 150語に満たない、またはグラフ・年・地図の段階のどれかを書き漏らす。
よくある質問
受験者がよく検索する疑問に、短く答えます。
- IELTSアカデミックTask 1は何語書けばよいですか? 150語以上です。目安は170〜200語です。公式の上限はありませんが、詳細を増やしすぎるとTask 2に必要な時間が減ります。
- Task 1にはどれくらい時間をかけるべきですか? 約20分です。残りの約40分は、配点が2倍のTask 2に使います。
- Task 1に結論は必要ですか? 不要です。オーバービューがその役割を果たします。オーバービューを繰り返す締めの1文は必須ではありません。
- データについて自分の意見を書いてもよいですか? いいえ。図表が示すことだけを報告し、意見、自分の予測、原因は書きません。
- 問題文の語句をそのまま写してもよいですか? 数字・名称・単位は写して構いませんが、イントロダクションでは文のそれ以外の部分を言い換えましょう。
実践してみましょう。コンピュータ版試験画面を1:1で再現した環境で次のエッセイを書き、AIバンドスコアを受け取れます。
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