ケンブリッジIELTS 12 Test 1 ライティング Task 2:情報の共有
ケンブリッジIELTS 12 · Test 1 · アカデミック・ライティング Task 2両論検討型テクノロジー
この設問は2つの見解を示しています。1つは、科学研究、ビジネス、学術の世界ではできるだけ多くの情報を共有すべきだという見解、もう1つは、自由に共有するには重要すぎる、あるいは価値が高すぎる情報もあるという見解です。両方の見解を論じたうえで、自分の意見を述べる必要があります。
問題
You should spend about 40 minutes on this task. Some people believe that it is good to share as much information as possible in scientific research, business and the academic world. Others believe that some information is too important or too valuable to be shared freely. Discuss both these view and give your own opinion. Write at least 250 words.
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設問の読み方
- これは両論検討型のエッセイです。両方の見解を公平に説明し、そのうえで自分の意見を述べなければなりません。意見は導入で示し、結論でもう一度述べるのが理想的です。
- 設問は科学研究、ビジネス、学術の世界という3つの分野を挙げています。それぞれを同じ詳しさで扱う必要はありませんが、範囲をカバーするために、例は少なくとも2つの分野から挙げましょう。
- as much information as possible は all information と同じではありません。そのため、原則として共有し、明確な例外を設けるというバランスの取れた立場は、無理なく説明できます。
- 第2の見解は、制限の理由を2つ別々に挙げています。重要すぎる情報(たとえば安全や国家安全保障)と、価値が高すぎる情報(たとえば商業的な価値)です。しっかりした答案は両方に触れます。
- freely がポイントです。議論の対象は自由で無制限なアクセスなので、特許、公表の延期、ライセンスといった中間的な解決策にも触れられます。
- インターネット全般、個人データのプライバシー、ソーシャルメディアについての一般的なエッセイに話がそれないよう注意しましょう。この設問が扱うのは、研究、ビジネス、学術における知識です。
おすすめの立場
私の考えでは、これらの分野の情報は原則として公開で共有されるべきですが、公開が公共の安全を脅かす場合や、新しい発見への投資意欲を失わせる場合には、制限が正当化されます。
段落構成
- 1
導入
研究、ビジネス、学術における知識を自由に共有すべきかどうかをめぐる2つの見解を言い換え、自分の立場を述べます。公開をデフォルトとし、安全面と正当な商業的価値については限定的な例外を認める、という立場です。
- 2
本文第1段落:共有に賛成する理由
公開で共有すれば、研究者が互いの成果の上に積み重ねられ、重複を避けられるため、進歩が速まることを説明します。例として新型コロナウイルスのゲノム配列の迅速な公開を挙げ、公的資金による研究は、その費用を負担した市民が利用できるようにすべきだと付け加えます。
- 3
本文第2段落:制限に賛成する理由
第2の見解にある2つの理由を説明します。ウイルスを人工的に作る方法や兵器の設計の詳細など、危険な情報があります。また、商業的に価値の高い情報もあります。何年もかけて薬を開発する製薬会社は、費用を回収するために特許による保護が必要で、それがなければ投資をやめてしまいます。
- 4
結論
バランスの取れた意見をもう一度述べます。公開を最大限に認めることを基本とし、安全保障と、特許のような一時的な商業的保護については、明確で限定的な例外を設ける、という内容です。
アイデアと論点
- 共有に賛成:成果が公開されれば、ほかの研究者が検証や再現をして、それを土台にできるので、科学はより速く進歩します。
- 共有に賛成:2020年初めに新型コロナウイルスの遺伝子配列が世界中に公開されたことで、各国の研究所が数日のうちにワクチンの開発に着手できました。
- 共有に賛成:納税者の資金による研究は、高額な学術誌の購読契約の向こうに閉じ込めるのではなく、市民が自由に利用できるようにすべきです。
- 共有に賛成:データを独立して検証できるため、公開されていれば不正や誤りを見つけやすくなります。
- 制限に賛成:生物兵器や核兵器の製造方法のように、悪意のある人の手に渡れば深刻な被害をもたらしかねない知識があります。
- 制限に賛成:企業は研究開発に多額の投資をしており、特許や企業秘密によってその費用を回収できます。保護がなければ、イノベーションが鈍る可能性があります。
- 制限に賛成:大学や研究者は、成果が検証されるまで、あるいは特許が出願されるまで、公表を遅らせる必要がある場合があります。
- 中間的な立場:特許そのものが妥協の産物です。発明は公開されますが、その利用は一定期間保護されるからです。
バンド8以上の解答例
276語 · ieltswrites が独自に作成した解答例で、公式の解答ではありません。本番と同じく英語のままです。
Opinions differ on whether knowledge in research, business and academia should be made as widely available as possible or whether some of it is too important or valuable to be released freely. In my view, openness should be the default, but limited restrictions are justified for reasons of safety and investment.
Those who support sharing argue that progress depends on it. Scientists and academics build on earlier findings, so when results are published openly, others can test them, avoid duplication of effort and move forward more quickly. A striking example came in early 2020, when the genetic sequence of the Covid-19 virus was released worldwide within weeks, allowing laboratories in many countries to start work on vaccines almost immediately. Moreover, much research is publicly funded, and it seems only fair that taxpayers should have access to what they have paid for.
On the other hand, there are two strong reasons for keeping some information private. Firstly, certain knowledge, such as techniques for creating dangerous pathogens or weapons, could cause enormous harm if it fell into the wrong hands. Secondly, businesses invest vast sums in developing new products, and they need to protect their intellectual property in order to recoup that investment. A pharmaceutical company that spends a decade developing a medicine would have little incentive to do so if competitors could copy the formula the next day.
In conclusion, I believe that information should be shared freely wherever possible, because collective knowledge benefits everyone. However, exceptions are reasonable when disclosure would threaten public safety, and patents offer a sensible compromise in business, since inventions are published while their commercial value is protected for a limited period.
この解答が高評価になる理由
- 課題への回答 (Task Response)
- 科学とビジネスからの具体例で両方の見解を展開し、公開を基本としつつ例外を限定するというバランスの取れた意見を、冒頭で明示して最後まで保っています。
- 論理構成とまとまり (Coherence and Cohesion)
- 各本文段落に明確な中心的な考えがあり、第2の見解も安全面と商業的価値に論理的に分けられています。on the other hand、for this reason、admittedly などのつなぎの表現が考えをなめらかにつないでいます。
- 語彙力 (Lexical Resource)
- build on earlier findings、recoup their investment、intellectual property、fall into the wrong hands など的確なコロケーションが、幅広く正確なトピック語彙を示しています。
- 文法の幅と正確さ (Grammatical Range and Accuracy)
- 条件文、受動態、関係節、譲歩構造を正確に使い、複雑でありながら読みやすい文を作っています。
使える語彙
- open access
- 研究成果を誰でも自由に、制限なく利用できること
- knowledge sharing
- 他の人が使えるように情報を提供すること
- build on
- それまでの成果を土台にして、さらに前進する
- duplication of effort
- すでに他の人が行った作業を繰り返して、資源を無駄にすること
- intellectual property
- 法的に個人や企業のものとされるアイデアや発明
- patent
- 一定期間、他者が発明を模倣することを禁じる法的権利
- trade secret
- 企業に有利をもたらす機密のビジネス情報
- competitive advantage
- 競合他社よりも事業を成功させる強み
- recoup an investment
- 投じた資金を取り戻す
- national security
- 攻撃やテロなどの脅威から国を守ること
- fall into the wrong hands
- 悪用するおそれのある人に入手される
- publicly funded
- 納税者のお金でまかなわれている
- the default position
- 特別な理由がない限り、通常そうなる状態
よくあるミス
- 両論検討型の設問なのに、自分の意見だけを述べて一方の見解を無視し、課題への回答 (Task Response) のバンドを下げてしまう。
- ソーシャルメディア上の個人のプライバシーについて書いてしまう。これは研究、ビジネス、学術における情報とは別のトピックです。
- 科学だけを論じて、ビジネスと学術をまったく無視し、設問の範囲に答えられていない。
- as much information as possible を例外のない all information の意味にとらえ、誰も主張していない極端な立場を批判してしまう。
- 導入で述べた意見と、結論の内容が食い違っている。
- 製薬会社の特許や兵器研究のような具体的な例ではなく、some companies keep secrets のような漠然とした例を挙げてしまう。
よくある質問
- この問題はケンブリッジのどの巻に載っていますか。
- 科学研究、ビジネス、学術の世界での情報共有を問うこのエッセイ問題は、2017年刊行のケンブリッジIELTS 12 アカデミックの Test 1 ライティング Task 2 です。
- これはどのタイプのエッセイですか。
- 両論検討型のエッセイです。両方の見解を論じたうえで、自分の意見を述べます。意見はどちらか一方に賛成してもよいですし、バランスの取れた立場でも構いません。
- 科学、ビジネス、学術のすべてについて書く必要がありますか。
- それぞれに1段落ずつ充てる必要はありませんが、設問全体に答えるために、例は複数の分野から挙げましょう。
- 何語書けばよいですか。
- 最低250語は書く必要があります。40分で両方の見解と自分の意見を展開するには、270〜310語程度が適切です。
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