ケンブリッジIELTS 10 Test 2 ライティング Task 2:大学で学ぶ科目
ケンブリッジIELTS 10 · Test 2 · アカデミック・ライティング Task 2両論検討型教育
この設問は大学教育について2つの見解を示しています。1つは、学生は好きなことを自由に学べるべきだという見解、もう1つは、科学や技術のように将来役に立つ科目だけを学ぶことを認めるべきだという見解です。両方の見解を論じたうえで、自分の意見を述べる必要があります。
問題
You should spend about 40 minutes on this task. Some people think that all university students should study whatever they like. Others believe that they should only be allowed to study subjects that will be useful in the future, such as those related to science and technology. Discuss both these views and give your own opinion. Write at least 250 words.
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設問の読み方
- これは両論検討型のエッセイです。両方の見解を理由と例で説明し、さらに自分の意見を、できれば導入で、そして結論でもう一度、明確に述べなければなりません。
- 2つの見解は、選択の自由と制限の対立です。all students と only be allowed という強い言葉に注意しましょう。第2の見解は、単に理系を勧めるのではなく、学生が学べる範囲を制限することについてのものです。
- useful in the future(将来役に立つ)は解釈の余地があります。何が役に立つとされるのか、たとえば言語や心理学も役に立つのではないか、と問いかけることは、第1の見解を展開する有力な方法です。
- science and technology は例であって、完全なリストではないため、医学、工学、コンピューターに触れてもかまいません。
- 両方の見解をバランスよく展開しましょう。反対の見解を1文で片づける段落は、課題への回答 (Task Response) を弱めます。
- 大学教育にとどまりましょう。学校の科目や、全員が大学に行くべきかどうかには話を広げないでください。
おすすめの立場
学生を科学や技術へ導くことには、経済的に妥当な理由がありますが、大学生は自分が学びたいことを何でも学べるようにすべきだと私は考えます。
段落構成
- 1
導入
2つの見解、つまりどんな科目でも自由に選べることと、科学や技術のような役に立つ分野に限ることを言い換え、選択の自由を支持することを述べます。
- 2
本文第1段落:科目を制限することに賛成する理由
大学教育には費用がかかり、納税者の資金でまかなわれることが多いこと、工学、コンピューター、医学は経済成長を牽引し、需要が高いこと、これらの分野の卒業生は給料の良い仕事を見つけやすいため、制限すれば卒業生の失業が減る可能性があることを説明します。
- 3
本文第2段落:自由な選択に賛成する理由
将来の有用性は予測しにくいこと、好きではない科目を強制された学生は成績が振るわなかったり中退したりすること、そして社会には教師、弁護士、作家、芸術家も必要であり、その価値は経済面だけではないことを論じます。
- 4
結論
学生は自由に選ぶべきだと述べ直し、政府は制限ではなく、奨学金や進路指導によって、科学と技術を後押しできると提案します。
アイデアと論点
- 高等教育は費用がかかり、国の補助を受けていることが多いため、納税者は経済に役立つ学位を期待するかもしれません。
- 科学、工学、医学、コンピューターはイノベーションと経済成長を牽引しており、多くの国がこれらの分野での人材不足を報告しています。
- 技術系の科目の卒業生は、給料の良い仕事をより早く見つけることが多い一方、人文系の卒業生の中には、学位に見合う仕事を見つけにくい人もいます。
- 将来の労働市場を予測するのは難しく、言語、心理学、デザインの技能は、テクノロジー企業でもますます評価されています。
- 興味のある科目を学ぶ学生は、意欲が高く、学位を無事に取得する可能性が高くなります。
- 社会は教師、弁護士、歴史家、作家、芸術家に支えられており、文化や民主主義への彼らの貢献は、経済的な尺度だけでは測れません。
- 選択を制限すれば、国が大人の職業を代わりに決めることになり、個人の自由と相いれません。
- 中間の道として、選択は自由にしつつ、奨学金、授業料の引き下げ、進路指導で科学と技術を後押しする方法があります。
バンド8以上の解答例
289語 · ieltswrites が独自に作成した解答例で、公式の解答ではありません。本番と同じく英語のままです。
Opinions differ on whether university students should be free to choose any subject or whether they should be limited to fields with obvious future value, such as science and technology. Although there are sound economic reasons for the second view, I believe students should be allowed to study whatever they wish.
Those who favour restrictions point out that higher education is expensive and that much of the cost is often met by taxpayers. From this perspective, it makes sense to direct students towards disciplines such as engineering, computing and medicine, which drive economic growth and are in high demand among employers. Graduates in these fields also tend to find well-paid work more quickly, whereas some people with degrees in subjects like history or fine art struggle to find jobs that match their qualifications. Limiting choice could therefore reduce graduate unemployment and make better use of public money.
On the other hand, there are strong arguments for freedom of choice. First, it is very difficult to predict which subjects will be useful in the future: skills in languages, psychology and design are increasingly valued, even by technology companies. Second, students who are forced into subjects they dislike are likely to perform poorly or drop out, whereas genuine interest is a powerful motivation for hard work. Finally, a healthy society needs more than scientists and engineers. It also depends on teachers, lawyers, writers and artists, whose contribution to culture and democracy cannot be measured in purely economic terms.
In my opinion, the benefits of allowing students to follow their interests outweigh the advantages of restricting their options. Governments can still encourage enrolment in science and technology through scholarships and careers advice, but the final decision should rest with the students themselves.
この解答が高評価になる理由
- 課題への回答 (Task Response)
- 両方の見解を別々の段落で、関連する理由と例とともに展開し、書き手の意見は導入で明確に述べられ、結論で現実的な折衷案とともに再確認されています。
- 論理構成とまとまり (Coherence and Cohesion)
- 一方の見解からもう一方へと論理的に進み、first、second、finally のような順序を示す表現が、第2の本文段落の議論を機械的にならずに整理しています。
- 語彙力 (Lexical Resource)
- drive economic growth、in high demand、graduate unemployment、genuine interest などの的確なコロケーションを自然に使い、science and technology も工学、コンピューター、医学などの分野で言い換えています。
- 文法の幅と正確さ (Grammatical Range and Accuracy)
- 関係節と譲歩節を使った複文、受動態、could や should のような助動詞を使い、句読点も全体を通して正確です。
使える語彙
- freedom of choice
- 自分で決める権利
- academic discipline
- 大学で学ぶ科目
- STEM subjects
- 科学、技術、工学、数学
- the humanities
- 歴史、文学、言語、哲学などの科目
- in high demand
- 多くの雇用主から求められている
- graduate unemployment
- 学位を持つ人々が仕事を見つけられない状況
- drive economic growth
- 経済が大きくなる主な原因となる
- skills shortage
- 特定の能力を持つ働き手が足りないこと
- be funded by taxpayers
- 税金という公的なお金でまかなわれる
- drop out
- 課程を終える前にやめる
- intrinsic motivation
- 報酬のためではなく、面白いと思うからやりたいという気持ち
- transferable skills
- 文章力や分析力のように、さまざまな職業で役に立つ能力
- steer students towards
- 学生が何かを選ぶように導いたり促したりする
- career prospects
- 将来、仕事で成功できる見込み
よくあるミス
- 自分の意見だけを述べ、反対の見解を論じない。両論検討型の設問ではそれが求められています。
- 両方の見解を論じるが、どちらを支持するのか述べない、あるいは意見を最後の一文まで残してしまう。
- 第2の見解を、役に立つ科目だけを認めるものではなく、理系を勧めるものと捉えてしまい、2つの見解の対比を弱める。
- useful が何を意味するのかを問い直したり、ほかの価値ある科目の例を挙げたりせずに、科学と技術だけが役に立つと決めつける。
- 学校の科目や、全員が大学に行くべきかどうかについて書いてしまう。これは別の問いです。
- 具体的な科目や職業を挙げず、some subjects are useless のような漠然とした例を使う。
よくある質問
- この問題はケンブリッジのどの巻に載っていますか。
- 大学生はどんな科目でも学べるべきか、科学や技術のような役に立つ科目だけを学ぶべきかを問うこの問題は、2015年刊行のケンブリッジIELTS 10 アカデミックの Test 2 ライティング Task 2 です。
- 両論検討型のエッセイでは、自分の意見を述べる必要がありますか。
- はい。設問は give your own opinion で終わっているので、通常は導入で明確に述べ、結論でもう一度述べましょう。
- 自分の意見は、2つの見解の折衷でもよいですか。
- はい、明確であれば構いません。たとえば、解答例のように、自由な選択を支持しつつ、科学と技術のためのインセンティブを提案することができます。
- このTask 2では何語書けばよいですか。
- 最低250語は書く必要があります。40分で両方の見解を十分に論じるには、270〜310語程度が通常は適切です。
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